2020年、今年の『小樽・鉄路・写真展』は、いつもの旧手宮線での展示を行いません。
これは、出展者・お客様・地域の皆さま……本展に携わるすべての方々が不安なくリアルな場所=旧手宮線に集まってこそ『鉄路展』だということを再確認したからです。
世界的な疫病流行の中、さまざまな展覧会やライブ、イベントが中止や延期の判断をしました。それらは改めて、リアルな空間に集まったり、そこで見せる/見るということへの渇望や意味を再認識するきっかけになりました。
私たち『鉄路展』も、夏の終わりの空の下、歴史に彩られた小樽の街角にある北海道最初の鉄道の跡地で作品を展示することを何よりも大切にしてきました。この唯一無二の写真展をこれからも続け、来年は皆さまに見に来ていただきたい、また、参加してみたいという方とご一緒に写真を展示したいと思っています。
そこで、今年はこれまでの『鉄路展』の様子や作品を改めて振り返りながら、来年に”つなぐ”特別展をオンライン上で開催することにしました。
画面上ではありますが、夏と秋の間の小樽に流れる風と、そこに展示される写真がある風景や雰囲気を感じていただければ幸いです。そして来年の8月末、20回目の『鉄路展』でお会いしましょう。
2000年から毎年8月末~9月上旬の2週間にわたり、小樽市にある北海道最古の鉄道・旧手宮線跡地にて開催しております野外写真展『小樽・鉄路・写真展』は、今年・2020年、例年の野外展示に代わり、オンライン上での”特別展”を行います。
本展は、小樽の歴史的景観である旧手宮線を舞台に、写真を使って自由に表現する全国的にもユニークな野外展として、今年は第20回の節目となる展示を行う予定でしたが、この度の新型コロナウイルス感染症の収束の目処が未だ不透明であることを考慮し、出展者で意見を持ち寄った結果、今年・2020年は、例年の野外展示を行わないことといたしました。
しかしながら長年にわたり、会場近隣をはじめとする小樽市民の皆さま、そして観光などで訪れる皆さま方に、夏の終わりを感じる写真展として親しんでいただいていることや、私たち出展者がリレーのようにつないできた「鉄路展」をこれからも途切れることなく続けていけるよう新たな可能性を探る意味合いも込め、これまでに出展者が「鉄路展」で展示してきた作品や展示の様子を、例年の会期である8月末からの2週間、オンライン上で掲載いたします。
具体的には、この期間中、出展者がそれぞれの作品や「鉄路展」への思いをSNS(Facebook・Instagram・Twitter)に随時公開していきます。「鉄路展」の公式ウェブサイトでも、まとめてご覧いただけます。
今年は会場である旧手宮線の開業140周年でもあります。この節目の年に現地での開催ができないのは誠に残念なことですが、来年、夏と秋の風が混じり合うこの場所で、20回目となるリアルな場での野外展示を開催できることを願いつつ、これまでの「鉄路展」の歴史を振り返るとともに、予想もしなかった2020年の今だからこそ見せたい写真を持ち寄って、今年ならではの「鉄路展」を作りたいと思います。そして、この野外写真展にさらに関心を持っていただき、出展や来場で新たにご参加いただける方を広げるきっかけにもしたいと考えています。
タイトル 2020 小樽・鉄路・写真展 -「つなぐ」特別展-
会期 2020年8月29日(土)~9月13日(日)
会場 「小樽・鉄路・写真展」公式ウェブサイト、Facebook・Instagram・Twitter上
主催 小樽・鉄路・写真展 実行委員会
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