9月も折り返し地点を迎え、夜には肌寒さを感じる日も出てきました。
北国の夏から秋へ、季節の変わり目を感じながらの15日間が終わりました。
二年振りの開催となった『2014 小樽・鉄路・写真展』は、9月15日(月・祝)17時をもちまして、無事全日程・展示を終了することができました。
今年は暑からず寒からず、おおむね好天に恵まれました。二年振りの開催で出展者は16名での再出発となりましたが、晩夏の小樽の空の下、北海道最古の鉄路の跡に約500点の写真が集まり、そこに人が行き交い集う、本展ならではの豊かな時間と空間を再び作り出すことができました。私ども出展者一同の喜びとするところです。
会期中、今年もたくさんのご感想やメッセージをいただきました。今後の作品づくりや写真展の活動に、大切に生かさせていただきます。
また、会場近隣の皆さま、土地管理者の小樽市役所さま、照明設営の石崎電気商会さま、取材・掲載をして下さった報道各社さま…皆さまのご理解とご協力に、改めてお礼申し上げます。
この場所に鉄路が開通して144年。旧手宮線の遊歩道化は見慣れた景色、そこにある光景の大きな変化であり、また私たちの写真展会場の劇的な変化でした。
レールが横たわり夏草を抱いて眠るこの空間ならではの写真展として一昨年まで開催してきた本展も続けられるか否かの分岐点に立たされましたが、この新たな空間に自らの歴史、そしてこの鉄路の歴史を重ね、つないでいくこと、そしてなにより撮る人の視点と視線、生き様までも映す写真というメディアを使い、野外でのびのびと自由に表現できることに改めて歓びを感じ、開催できたことを誇らしく思います。
これからもそんな写真ならではの力を信じ、撮り続けてまいります。そして、この空間で写真を見る/見せるということを共感・共有する喜びを、15年目の節目につなげられるようがんばります。
また一年、ひとりひとりが自分にしか撮れないものを表現し、再びここに集おうと思います。『2015 小樽・鉄路・写真展』で、またお会いしましょう。
本当にありがとうございました。