【お知らせ】2024年の休催とこれからの『小樽・鉄路・写真展』について


 

『小樽・鉄路・写真展』は、今年・2024年の開催を一回お休みします。

『鉄路展』は例年8月末から9月上旬に、昨年までに22回にわたり開催を続けてきました。この間、野外展示の魅力を出展者が共有しながら自由に作品を展示し、地元の方々のご協力をいただいて継続してきましたが、次の世代に、そして小樽の写真展として小樽在住/拠点の方にもさらに加わっていただき、この写真展をより広げていってもらえたら……という想いをずっと持ち続けておりました。
昨年の閉幕後、運営を引き継いでいこうと動き続けておりますが、もう少し時間をいただき、より良い形で新しい『鉄路展』にしたいと思います。

また、長くこの写真展をご覧くださっている方はお感じになられているかと思いますが、この数年は出展者数の減少傾向が続いており、運営が厳しくなっています。長年継続してきた電線を架設しての照明を設置し続けるか否か、暗くはなりますがセンサーライトなどの設置に切り替えるか、運営資金の間口を広げるか、そして夏の終わりに開催してきた会期もどうしようか……といったことも含め、気軽に参加していただけることを大切にし続けることとともに、もう少し時間を取って考えたいと思っています。
コロナ禍以前に行っていた春先からの顔を合わせての会議は、こうした運営のアイデアを出し合い、出展者を増やし交流を深めていくことに大きな役割を果たしていました。これも、時代に合わせつつも新たな顔合わせの方法を考えていきます。

2000年から開催されてきた、地元のみならず遠来の皆さまにも知っていただいている全国的にもユニークな野外写真展を守り、今後も代替わりしつつ続けていっていただけたらと心から願っています。
半世紀近く前、運河を残そうとする運動の中で学生有志がこの街の普段着の姿を写真に収めて運河沿いに展示したことに原点を置き、場所も人も変わりながも細く長く受け継がれてきたこの写真展を、北海製罐第三倉庫の保存再生や、梁川通りの「裏小樽モンパルナス」など文化の街としての顔を加え変化しようとしている小樽の街並みの中に残したい。これからも受け継がれ継続が可能なスタイルで、「小樽の空の下で自由に写真を見せる/見る」写真展をつなぎたいと思っています。
そのために、時間とアイデアをいただいて、その間に”あ、おもしろそうだな、手伝ってみたいな”と一緒に感じ、加わっていただける仲間を増やしながら、来年以降の開催を目指します。
長年にわたりご理解とお力添えをいただいている皆さま、そして『鉄路展』を楽しみにしてくださっている皆さま、これからも引き続き、よろしくお願いいたします。

2024年7月
小樽・鉄路・写真展 実行委員会