今年の夏は名残惜しさすらも感じさせないほどに長引き、ようやく今日の大雨とともに秋がやってきたような、そんな気がします。
8月から9月へ、夏から秋へと季節を跨ぐ二週間が、今年も過ぎていこうとしています。
『2012 小樽・鉄路・写真展』は、9月9日(日)17時をもちまして、今年も無事全日程・展示を終了いたしました。
残暑は厳しかったものの天候に恵まれ、野外展としては絶好のコンディションの中、今年もたくさんの皆さまにご来場いただき、最終日の展示終了の時間まで盛況の中閉幕を迎えることができました。北海道最古の鉄道廃線跡に集った出展者28名・約400点の写真と、そこに訪れる人、そして晩夏の小樽の街が出会い、この空間でのびのびと表現する作品から新たなコミュニケーションが生まれる…そんな豊かな時間を今年も生み出すことができました。私ども出展者一同の喜びとするところです。
本当にありがとうございました。
会期中、今年もたくさんのご感想やメッセージを感想ノート、アンケートなどにいただきました。今後の作品づくりや写真展の活動に、大切に生かさせていただきます。
また、会場近隣の皆さま、土地管理者の小樽市役所さま、照明設営の石崎電気商会さま、取材・掲載をして下さった報道各社さま…皆さまのご理解とご協力に、改めてお礼申し上げます。
写真は、撮る人のその瞬間の心情、そしてなによりも生き様が映るメディア。だからこそ、多彩な表現が交差します。撮る人の、そして見る人の数だけの記憶と記録があるメディアです。
開通から132年、時代と街と人の記憶の上に延びる空間・旧手宮線で展示する…このオンリーワンの写真展を開催し続けてきたことを誇りに、これからも写真の持つ力を信じ、撮り続けていきたいと思います。そして、この空間で写真を見る/見せるということを共感・共有する喜びを、14年目につなげていきます。
これからの一年、たくさんの想いを写真というかたちにして、また来年の夏の終わりにここに集おうと思います。
『2013 小樽・鉄路・写真展』で、またお会いしましょう!