2018年 会期折り返し

まずはじめに、この度の台風及び地震、大停電で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げますとともに、謹んで亡くなられた方々に哀悼の意を表します。
『鉄路展』は、幸いにして大きな被害を受けることなく、開催を継続しております。会期折り返しとなった9月9日(日)の会場の様子です。

台風時に一部の作品がパネルから飛んだり、ビニール傘を使った作品が一部壊れる被害がありましたが、その後の地震も含め、パネルが倒れたり、飛散することはありませんでした。開催18年、雨・風対策のノウハウが蓄積され、新たな出展者にも受け継がれ、工夫されていることを、改めて感じます。
会期最初の週末ですが、やはりいつもより街中の人通りは格段に少なく、地震後の影響を感じました。しかし、地元の方々、観光などでお越しの方々が、中央通りの看板に気づいてお立ち寄り下さったり、通りがかりにご覧下さっていました。
小樽の街も、停電の影響はありましたが、地震による大きな被害はなく、この旧手宮線も含め、安全な状態です。どうぞ安心してお越しいただければ幸いです。

“テーマ「小樽」”に集まったたくさんの写真もそうですが、この旧手宮線もまた、小樽の日常の光景です。突然にして非日常の中に置かれた私たちですが、少しずつ日常を取り戻そうとする中、街に人がいるということの大切さを感じます。

一日中曇り空だったこの日の小樽ですが、日の入りの頃、空がオレンジ色に染まり、会場もレフ板で光が回ったように一気に明るくなりました。これもまた、野外展の醍醐味です。
そして、一気に会場は夜の景色へと変わっていきました。
今年は会期が1週間遅くなったのもあり、夕方以降は冷え込みがさらに感じられます。夕方以降にお越しの際は、さらに一枚着込んでのご来場をおすすめします。

いろいろなことがあった今年の『鉄路展』前半でしたが、後半は概ね好天が予想されています。
写真は、この場所とここではないどこかをつなぐ表現手段です。身の回りの視野でいっぱいいっぱいになりがちな時期だと思いますが、時にこのようにして息抜き、深呼吸をするように、小樽の空の下で写真を見ることが、視界を広げるきっかけになったらと願っています。
台風にも地震にも負けず、9月17日(月・祝)まで開催いたします。引き続き、皆さまの、あなたのご来場を出展者一同お待ちしております。

(ウリュウ ユウキ)

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