前略、線路の上より

カテゴリー: 鉄路展レポート |
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鉄路展も、早いもので10日目を迎えました。今日は僕が電気当番、只今点灯したところです。
厳しい暑さがまだ続きますが、それでも夜はいつもの秋口のような過ごしやすさになってきた気がします。24時間展示をご覧頂ける「鉄路展」、どうぞいつでも足をお運び下さい。

本展の会場・旧手宮線は、今年敷設132年を迎える北海道最古、我が国3番目の歴史を持つ鉄道の跡地です。
1985年(昭和60年)に廃止されていますので、本州育ち35歳の僕は現役時代を知る由も無いのですが、今もレールの残るこの場所に毎年立つと、かつての息吹のようなものを感じます。

普段は静かに眠る、錆びたレールと草むらの上。100年以上、人々が行き交ってきたこの場所から発信する一枚一枚の作品。そこに込められた想い。
この場所ならではの展示方法も、その思い入れがかたちになったものです。レールの上のみならず、線路際、草の中、杭に柵…。
今も横たわりつながるひとすじの鉄路を辿りながら、隅々にちりばめられたその想いを感じて頂ければうれしいです。

(Report by ウリュウ)