北海道・小樽。近代北海道の起点のひとつとなったこの街は、北海道で初めて鉄道が走った街でもありました。
1880年(明治13年)、内陸の幌内炭坑からの石炭を小樽港へ運ぶことを目的に北海道で初めて、日本で3番目に建設された鉄道……手宮線の跡地を会場に、毎年夏の終わりに地元を始めとする写真愛好家・学生たちが集い、開催してまいりました野外写真展が、私たちの『小樽・鉄路・写真展』です。
原則毎年8月末~9月上旬の2週間開催しております。

『鉄路展』は、毎年出展者が自ら会場づくりをするところから始まります。そして一枚、また一枚と写真が集まってきます。
この歴史ある場所で写真を展示することへの誇りを胸に『鉄路展』という言葉を名前に冠していますが、鉄道写真の写真展というわけではなく、決められたテーマおよび審査はありません。あくまでも自らの表現に正直で、真剣であること。そして、原則として出展者自ら搬入・搬出をし、協賛金として運営費用を出し合うこと。これだけを参加の条件として、たくさんの皆さまのご協力のもと、運営はすべて自らで行ってきたからこそ、参加者が自信をもって自らの作品を世に問える。これもまた『鉄路展』の誇りです。

小樽・札幌の学生や社会人、プロカメラマンも、趣味で写真を楽しむ人も。とにかく多彩な出展者が特徴です。作品の多くはこの街・小樽を被写体としたものが多いですが、もちろん風景、人物などその被写体は多岐に渡ります。
また、野外展ということで見せ方には出展者がアイデアを凝らしており、『鉄路展』の大きな見どころとなっています。風に吹かれ、時には雨に打たれながら、夏と秋の空気が入れ替わる小樽の空の下で写真を見る・見せるという他では味わえない雰囲気が、写真と見る人の距離を近づけてくれます。
各出展者個人の作品の他にも、沿線の倉庫一面に「自分にとっての小樽」をテーマとした写真を貼り尽くしたテーマ展『小樽』を2008年より同時開催しております。

会場について >>

  • 2022年(第21回)のデータ ●開催日 2022年8月29日(月)~9月11日(日) ●出展者 15名 ●作品点数 約300点
  • 2021年(第20回)のデータ ●開催日 2021年8月30日(月)~9月12日(日) ●出展者 18名 ●作品点数 約300点
  • 2019年(第19回)のデータ ●開催日 2019年9月2日(月)~9月16日(月・祝) ●出展者 18名 ●作品点数 約800点
  • 2018年(第18回)のデータ ●開催日 2018年9月3日(月)~9月17日(月・祝) ●出展者 20名 ●作品点数 約1,000点